平松 優美
【経歴】
小学3年生から高校3年生まで10年間、地元の書道教室に通う。
淡海書道文化専門学校に2年間在籍。
日本習字検定係に8年間所属。
【資格】
・文部科学省後援硬筆書写技能検定2級
・日本習字 漢字部八段、かな部五段、ペン部五段、くらしの書上級
プロフィール
長野県下伊那郡松川町で生まれ育ちました。
習字との出会い〜学生時代〜
小学3年生の時に、親の勧めで友達と地元の書道教室の見学に行き入会を決めました。それが『日本習字』との出会いです。
様々な習い事をする中で、習字は特別でした。
集中して取り組み上手に書けた時、またそれを先生に褒めてもらえた時の喜びはとても大きいものでした。週1回のお稽古が楽しく、ずっと続けていきたいと思いました。
中学3年生の時に毛筆の生徒部八段位試験を受け、生徒部の最高段位を取得。こ
の頃、将来は習字教室を開く!という明確な夢ができました。
高校では3年間書道部に所属し、県展で特選に選ばれたりと、努力が結果に繋がりとても嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。
3年間部活に費やした時間は、中身が濃く充実したものでした。
高校卒業後は、恩師の母校でもある滋賀県の淡海書道文化専門学校へ進学しました。
今までに触れたことのない書体を学び、毎日が新鮮でした。
初めて親元を離れ、県外での生活は不安もありましたが、友人と切磋琢磨しながら楽しく充実した2年間を過ごすことができました。
ここで出会えた友人たちは、全国各地離れた場所にいますが、今も書道の情報交換をしていて、かけがえのない存在です。
卒業後は地元に帰り、習字教室を開こうと考えていましたが、恩師に助言をいただき、1度就職することに決めました。
日本習字の試験に無事合格し、京都での就職が決まりました。
書道を職に〜下積み時代〜
日本習字の検定係に配属され、書道漬けの日々が始まりました。
仕事でみっちり書と向き合った後、家で課題をこなす。書けるのが当たり前で褒めてもらえない。
好きなことを仕事にすることは、喜びの反面辛さも多く、初めて書の世界の厳しさを知りました。
それでも、習字教室を開きたいという夢を持ち続け、家族や友人の励ましのお陰で乗り越えられました。
楽しいことだけでなく、辛いことも多かった8年間でしたが、人として大きく成長できました。
この経験がなれけば今の私はいないと言っても過言ではありません。
また、最高段位である八段や他の資格も多々取得できたことは、私の強みにもなりました。
夢の実現〜転職から現在に至るまで〜
地元である松川町役場の臨時職員として就職し、教育委員会の学校教育係に配属されました。
職場で出会った方々にお声掛けいただき、のし書きや賞状書きの筆耕、小学校での書写指導のボランティア、卒業証書の名入れなどもさせていただきました。
筆耕の仕事で相手に喜んでもらえること、感動してもらえることがとても嬉しく、人の役に立てていることを実感できます。
しばらく日本習字とは離れていましたが、公民館をお借りして2020年に習字教室を開設。
長年抱き続けてきた夢を叶えることができました。
結婚を機に役場を退職し、実家で教室を継続しています。
悩みを持った方でも字を書くことが好きになり、書を通して自分に自信を持つことが出来たらと強く願います。
未熟者ではありますが、生徒お一人おひとりに寄り添い、一緒に成長していけるよう日々精進して参ります。